歯と顎の不調和について
最近、顎の細いスマートな輪郭の顔形が増えましたね。
加工された柔らかい食べ物が主流の食生活が原因の一つとされています。
噛む作業がなおざりにされ、顎は未発達で、32本の歯が生えそろうスペースがありません。
歯と顎の不調和が、噛み合わせを悪くし、栄養の吸収を妨げます。
歯と口の知識を深めて、噛むことがどんなに大切か考えてみましょう。
私たちは生きるためのエネルギーを食べものから摂ります。食べものが一番最初に入るところは、口の中。食べものは噛み砕かれ、飲み込まれて胃の中へと運ばれていきます。
スムーズな消化を助けるには、よく噛むことと、唾液をよく混ぜ合わせることが大事です。
唾液は噛めば噛むほどよく出てきますし、食べものはより美味しくなります。
歯と顎の不調和で噛み合わせがくずれる
顎を使わない食生活は顎を細く小さくします。
歯の大きさは変わりませんから、歯と顎は調和をなくし噛み合わせが崩れてきます。噛み合わせがズレていると十分に噛むことができません。消化器官の入り口として “噛み砕く”という役割を果たさないことになります。
また、噛むことをあまり必要としない食生活は顎や顎の周りの筋肉を弱くします。
どんなに歯や歯周組織の病気を治療し、不正咬合を治しても、顎や口を動かす筋肉や関節が衰えてしまうと、十分噛むことができません。
さらに、心理的ストレスが加わると、顎は緊張し、もっと困った状態になってしまうことがあります。
歯と口は健康の入り口です。定期的に歯医者さんで検診を受けて、清掃状態と噛み合わせのチェックをしてもらいましょう。