銀歯とセラミック|ひよこめ〜る6月号より
桜川歯科医院スタッフによる手作り新聞ひよこめ〜る6月号より
6月号は、歯の被せ物と詰め物の材料についてお話しします。
被せ物・詰め物の材料には、いくつかの種類があり選択することができます。
保険適応の金属を使ったもの
保険適応の金属にはパラジウムが硬さを増すために20%含まれます。安さという利点はありますが、金属アレルギーなど健康被害のリスクを高めるという欠点があります。
ハイブリットセラミックス
セラミックス(陶材)とプラスチックの中間の性質を持った材料です。
プラスチックに高濃度の石英ガラスを混ぜ合わせたものなので、プラスチックよりも格段に硬くなっています。
ハイブリットセラミックスを使用し、歯の被せ物をつくると、自分の元々の歯の色に合わせて自然な透明感のあるものが出来上がります。
また、内側に金属を使うものと使わないものがあります。
金属を使う被せ物は、より強度を増したい場合に内面に金属を使って作ります。ここで使う金属は、プラチナゴールド(白金化金)というもので、金属アレルギーを起こしにくいものなので安心です。金属で内面をつくり、その上にセラミックスを盛り上げて作っていくので、審美性にも優れ、強度的にも安心です。
ハイブリットセラミックスは、着色しやすいという欠点はありますが、定期的にメインテナンスを行うことで着色などの心配もなく白く美しい状態を保つことができます。
ポーセレンセラミックス
陶器の焼き物と同じ作り方で作った歯で金属を使いません。
ハイブリットセラミックスに比べ、着色しにくい性質を持ち、つや・透明感ともにワンランク上の口元を作り上げます。
メタルボンド(陶材焼付金属冠)
金属フレームをつくり、その上にポーセレン(陶材)を焼き付けてつくる冠のことです。
ポーセレンを焼き付けているのでより一層自然な仕上がりになります。
金属で内面をつくっているものは、金属を使っていないものに比べると、歯と屍肉の間が少し暗く見えることがありますが、耐久性にすぐれているため壊れにくく安心です。
最後に
歯の被せ物は、一度装着すると何年もあるいは一生作り直すことがないものです。歯は、直接粘膜に触れるので、体内に有害物質などを最も取り込みやすい場所であることをふまえて、歯の被せ物をつくるときはきちんと歯医者さんと相談して決めましょう。