歯の数と認知症リスク

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「ピヨコの歯っぴぃ情報録」

今日は、認知症予防について。

『歯の数が減ると記憶の中枢が萎縮する』

(脇田雅文著「食べる力が健康寿命をのばす」より )

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜残存歯の本数と認知機能の関係を調べた研究を紹介しましょう。

この研究は、2002年(平成14年)に、財団法人ぼけ予防協会(現・公益財団法人認知症予防協会)と、厚生労働省の助成を受けた調査研究検討委員会のプロジェクトとして実施されました。

対象者を、健康な人と、痴呆の疑いがある人の2群に分けて、歯の数を調査したところ、健康な人は平均14.9本の歯が残っていたのに対し、痴呆の疑いがある人は平均9.4本と、残存歯が少なかったのです。歯の数が少ないと認知症のリスクが高まることを示唆する結果です。

このような認知力の低下は、脳の容積と関係している可能性があります。

認知症予防協会などのプロジェクトでは、さらに、69〜75歳の人たちの脳を、MRI(磁気共鳴画像化装置)で撮影し、残っている歯や噛み合わせの数と、脳の容積の関係も調べました。

その結果、歯が少ない人ほど、脳の海馬付近と、前頭葉などの容積が減っていました。また、かみ合わせの数が少ないと、その減少の度合いが大きいことも分かりました。

大脳の前方にある前頭葉は、前術した通り、高次の脳機能に関連する部位です。

一方、海馬は活動している最中の記憶を一時的にファイルしておく器官です。したがって、海馬の機能が衰えると、少し前のことをよく覚えていないという状態になります。

海馬や前頭葉の容積が減るということは、その周辺の脳神経が減って、機能が低下していることを示唆しています。

義歯を含めて歯を維持し、よくかめる力を保つことが、いかに大切か、お分かりいただけるでしょう。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<のんびりピヨコの一口コメント>

今後、高齢者がどんどん増えていく中で、認知症予防は、個人の重要課題と言えます。

歯を失う原因は、歯周病や虫歯の放置、あるいは事故など考えられる原因は多くありますが、大事なことは定期的に歯の検診を受けて早期発見・早期治療をすることと、歯がないところにはできるだけ早めに義歯を入れてあげることです。

むかしから「よく噛むことが大事」と言われますが、その理由の一つに脳への血流量との関係があります。

「噛むこと」=「あごを動かすこと」 

あごは脳へ血液を送り込むポンプの役割をしていることから「第3の心臓」とも言われています。あごをたくさん動かすことで、脳への血流量が多くなります。血流量が多いということは必要な栄養分や酸素がたくさん運ばれるということです。

正しいかみ合わせで、よく噛み、あごをたくさん動かすことがとても大切なのです。

失った場所にきちんと歯を入れてあげて、正しいかみ合わせを作ってあげることで、脳の萎縮を防ぎ認知症のリスクを下げられるなら、そんな簡単な予防法をしないという選択は考えられません。

付け加えますと、桜川歯科医院は、顎関節と補綴(ほてつ)の専門医ですので、かみ合わせと入れ歯やかぶせ物はお任せください!

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