『歯が接触している時間は1日30分|歯ぎしり・くいしばりは心と体のSOSかもしれません!』

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「ピヨコの歯っぴぃ情報録」

最近、歯ぎしりやくいしばりに関する相談をされる方が多いです。

多忙な年度末〜年度初めでお疲れモードなのかもしれませんね。

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(福島一隆著「あご筋をほぐせば健康になる!」より)

みなさんは上の歯と下の歯が接触している時間が1日にどれくらいかご存知ですか?

口を閉じている時間が多いので、かなりの時間接触しているように思われるかもしれませんが、24時間のうちのわずか30分。接触するのは食事のときくらいなのです。口を開けたり、閉じたりしながら話をしている時も接触しているようなイメージがありますが、ほとんど上の歯と下の歯がぶつかることはありません。実際に声を出して話してみてください。歯を接触させながらだと、話しづらくなるはずです。

接触していない時はどうなっているのかと言うと、上下の歯の間に23ミリの隙間ができています。あごの筋肉に力が入っていないときは、重力の影響を受けて下あごは少し下がった位置でキープされているのです。

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<のんびりピヨコの一口コメント>

歯ぎしりの種類には3つあります。

1. グライディング・・・ギリギリ、キリキリなど、音が聞こえる歯ぎしり

2. クレンチング・・・ギューと噛みしめる歯ぎしり

3. タッピング(チョッピング)・・・ 素早くカチカチ噛む歯ぎしり

原因

その原因として、ストレス、アルコールや、タバコ、歯並びや治療後のかみ合わせが考えられます。

引き起こす障害

  1. 歯への障害・・・すり減る、折れる、しみる、痛みがでるようになる
  2. 歯ぐきへの障害・・・歯肉炎、歯周病が進行する、歯を支える骨が弱り歯がグラグラになってくる
  3. あごへの障害・・・顎関節の痛み、開口障害、顎関節の異音(ポキポキ・ゴリゴリ)
  4. 身体への障害・・・頭痛、肩こり、腰痛、腕のしびれ、顔面痛、舌痛症、倦怠感、睡眠障害、むち打ち症
  5. 精神への障害・・・イライラ、不安、うつ症状など

歯ぎしり・くいしばりが引き起こす障害には、体の不調だけでなく精神的な不調を引き起こすことがわかっています。

対処法

歯ぎしりやくいしばりは自分では気づかず、家族や周りの人に指摘されて気づくケースも多く見られますが、気づいたときには早めに対処することが大切です。

まず第一に、歯医者さんでスプリントを作ってもらうことです。スプリントとは、マウスピースの硬いもので、歯ぎしりやくいしばりのたびにあごの骨・歯・歯周組織が圧迫されるのを軽減したり、あごの骨や歯の損傷を防いでくれるものです。

それから、生活習慣を改善するように心がけましょう。

運動不足だなと心当たりのある方は、まずは毎日少しだけお散歩がてら歩いてみることからはじめましょう。寝る前に「ブラキシズム(歯ぎしり)をしない」と暗示をかける自己暗示法も効果があるようです。

また、鉄や亜鉛不足が原因の場合や、睡眠中の歯ぎしり・寝汗・嫌な夢をみるなどといった症状は夜間低血糖の可能性も考えられますので、一度医療機関で検査をしてみることもオススメです。

 

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