噛み合わせが崩れると転びやすくなる

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「ピヨコの歯っぴぃ情報録」

今日は、かみ合わせと転倒予防のお話です。

口のトラブルで転びやすく

(産経新聞2018.3.28より)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜口の機能が低下している高齢者は転びやすいとの研究を、神奈川歯科大の山本龍生教授らのチームが米科学誌プロスワンに発表した。口の不健康が体のバランス機能の低下につながっている可能性があるという。

平成22年時点で過去1年に転んだことがない65歳以上の男女約4万人について、口の機能と、24~25年にかけての転倒回数との関係を調べた。その結果、口の渇きが気になる男性は41%、お茶や汁物でむせる女性は64%、転倒リスクが高かった。また、男女とも、歯が19本以下で入れ歯を使っていない人は、20本以上ある人よりリスクが高いという結果が出た。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<のんびりピヨコの一口コメント>

歯にはたくさんの役割があります。

その中の一つに、平衡感覚を維持する役割があります。しっかりと噛むことで、腰から頭にかけて姿勢が安定するのです。

噛み合わせの面(咬合平面)がずれると歯を支える歯槽骨や歯ぐきに負担がかかり、歯周病を引き起こしたり、歯がすり減ったり、歯が折れてしまうこともあります。

また、かみ合わせが悪い状態では、頭の位置がずれるので、咀嚼筋(そしゃくきん)と開口(口を開ける)筋と言われる頭から首にかけて連なる筋肉バランスが偏った状態になり、顎関節症や、めまい、肩こり、腰痛、頭痛など、検査をしても原因不明と言われるような痛み(不定愁訴)につながることもあります。

あまり知られていないことですが、良いかみ合わせの時は脳からα波がでて精神の安定に繋がっているのに対して、悪いかみ合わせの場合は自律神経のバランスがくずれて、不安やイライラ、うつ状態になるなど精神にも影響が出ます。

かみ合わせが崩れる原因には、歯がないところを放置していることや、加齢やストレスによる歯ぎしりが主に考えられます。特に、奥歯のかみ合わせがしっかりしていないと力が入らず体のバランスがくずれやすくなります。

高齢者の場合、奥歯がない状態を続けていると、低栄養による筋力低下と、脳への血流量の減少によって判断力が衰えるため、体のバランス感覚が鈍り、転倒リスクが高まります。

正しい噛み合わせは、正しい姿勢が基本ですので、日常的にストレッチや体操をすることを習慣にしましょう。

また、入れ歯を入れていない人は、早めに入れ歯を入れることが大事です。

入れ歯を入れていても痛くてうまく噛むことができなかったり、噛み合わせがずれている場合は、歯医者さんに行って調整してもらうようにしましょう。

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